見目麗しいVFC MK18。立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花です。外見は完璧な彼女ですが、中身はどうなっているのでしょう。わたくしはふと思いました。彼女のはらわたを見たいな、ちょっとはらわた見せてくんない、と思いました。(狂気)

シャキーン!からの耳を澄ませると聞こえるくらいなリーン…っていう残響音……ボルトの操作音はぞくぞくします。ハンマーをコックしてテイクダウンピンを抜きます。

パカーン★開・腹☆

こいつぁやばいぜ……こんなんほぼ(自主規制)じゃないですか……

2015DXモデルではもろもろがスチールパーツになっており耐久性とシア感覚が向上しています。ロアセクションではハンマー・トリガー・ディスコネクタ・フルオートシア・セレクター・ボルトキャッチ・マガジンキャッチ・ファイアリングピン本体・ファイアリングピンリテーナーがスチール。ロアレシーバー自体はアルミで、実銃にならっているパーツは同じ素材構成です。(同じ素材なだけでもちろん同じ硬度ではない)

バッファーはハイスピードタイプになっています。強力なスプリングが後退時にアルミインサートにぶつかり、力強く前進して発射サイクルを早めます。組み込み時は写真で見えている面をボルト側に向けます。

ロアレシーバーもいろいろと調整することがありますが、今回はアッパーをバラしつつチャンバーを見ていきます。チャージングハンドルとボルトを抜き出し。

チャージングハンドルもボルトもリアル寸。写真には写っていませんがチャージングハンドル先端にはキャリアキーのガスポートが通る穴も開いています。

ボルトキャリアグループ。キャリアキーもちゃんと穴が空いているふうになっていますし、カム周りも再現しようとする気概を感じます。

ボルトストップはボルトキャリアに噛み合います。当該部分にはスチールインサートでめくれ防止済。エアガンでいうローディングノズル、つまりボルト部分は樹脂製です。ここは後々作動調整のために死闘を繰り広げることになります。

チャンバー下部、フィーディングランプの奥に見える黒い穴にホップアップ調整用のイモネジがあります。テイクダウンしてボルトを抜いてからでないと調整できないため結構面倒。ホップのかかり自体も箱出しでは0.25g弾でも鬼ホップですし弾道も安定しません。ラバー関係は交換推奨です。

RIS2の固定ネジはガッチガチ。自分の場合はフォアグリップをレールに組んで、写真のような状態で全力で回して外せました。ネジロックも使われていませんでしたので単に強く締めてあるだけです。なるたけ良い品質の六角レンチをお勧めします。ピッチはミリピッチのものがぴったりでした。

RIS2中身。AIRSOFT ONLYの文字は組むと見えない粋な位置です。マッドブル製と違いガスチューブは通るようになっていました。

アウターバレルはスチール製。

バレルナット周辺。ガスチューブはアッパーレシーバー内へ通ります。

フラッシュハイダーもガッチガチについており手まわしは不可能でした。またクラッシュワッシャーがハイダーのレンチが通るラグの径より少しだけ大きいため、幅広のレンチが通りません。

頓挫寸前で思いついたのがバイクの車載工具に入っていた極薄レンチ。サイズは21ミリでもなんとか外せました。ほんとはインチピッチ?なのかもしれません。

バレルナットもガッチガチ……ここでもフォアグリップをアッパーレールにかませました。このやり方はアッパーに負担がかかりにくいですし、樹脂のフォアグリップもレールに優しくてオススメです。

バレルナットのピッチはいわゆるリアルピッチです。PTW用バレルナットがぴったり。電動ガン用のナットは使えません。

アウターバレル内部はこんな感じ。

先ほどチャンバーから見えていたイモネジが見えます。

チャンバー部。

こんなような仕組みです。伝わるんだろうかこの絵……

どこかで見たことあるような形の押しゴム。

コンケーブ形状になっています。カタチ的にはなんかとても良さそうなんですが、いかんせん国内エアガンとしては硬いです。

チャンパーパッキンも硬め。カタチ的にはいわゆる面ホップ?流速?というやつ?ですかね?(詳しくない)
インナーバレルはいわゆるマルイのGBB用と同形状でしたので、マルイ純正の押しゴムとチャンバーパッキンを移植しました。組み上げて試射してみるとひどかった弾道が感動レベルで大安定。自分でもあんまり信じられませんが国産GBBと遜色ない弾道だと思います。ついでに鬼ホップも解消。弾の保持も弱くなったのでチャージングハンドルを引いて抜弾することも出来るようになりました。
良いことづくめなのでVFC2015系のARにはもれなくオススメします。
次回からは動作の調整。この謎の動きをするフルオートをなんとかしていきます。